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だいぶ時間が後ろに倒れてしまいましたが、エルミタージュ美術館を訪問します。パリのルーブル、ニューヨークのメトロポリタン美術館に並ぶ世界三大美術館と呼ばれている所です。

良い意味で物騒な建物内部に入りチケットカウンターに並びます。学生は無料(!)とのことで、学生証を提示したら何もせずとも入館チケットをもらうことができました。ありがたいことです。
そのような感じで入場したわけですが、展示フロアに向かう階段の時点で既に雰囲気に魅了されました。

昔の王宮をそのまま美術館に転用したことだけあって、置かれている美術品だけではなく、建物そのものがもはや美術品になっているといっても過言ではありません。

豪華すぎて革命が起こるのも納得できる気がします笑
各フロアには100近くの展示室があり、それぞれの展示室には少なくとも10点の美術品が展示されています。本館(新館)だけでも3フロアあるので、各展示室を10秒で鑑賞したとしても50分はかかることに。鑑賞時間に加えて、宮殿内を移動する時間を考えると、とてもじゃないですが残り2時間の開館時間だけでこの美術館を満喫するのは不可能であることを悟りました。

くつろぎの間?
また1点1点の美術品の質も高いことがあげられます。修復しているのかもしれませんが、遠目で見ると絵の世界が本当に実在しているかのように錯覚してしまいます。

あまり美術品は詳しくないので、ここからは各写真にちょっとずつコメントをしていこうと思います・・・。

書斎の存在がステータスだった時代
皇帝専用の教会。イコンが無いのはなぜでしょうか。

確かナポレオン戦争勝利を記念して当時の軍人が描かれていたと記憶しています。

玉座の間?

別アングルからもう1枚。

このあと別の博物館を訪問することになるのですが、この方を何回か見たような気がします。

絨毯(?)のクオリティ。製造工程を一度見てみたいものです。

モザイク画の価値はよく分かりません。どうも床のタイルを細かくしたやつという認識しかありません・・・。

からくり式の孔雀時計。狙って行っていないので動いているところは見ていませんが、出来映え的に動いているとしたらなおすごいことでしょう。

ラファエロ回廊。廊下に絵画が描かれています。

日本の美術館と比較して展示室のレベルが段違いな気が。広角レンズがほしいですね。

レンブラントの「放蕩息子の帰還」。大学の授業で紹介されたことがあったので、見れたのは良い収穫でした。

残り時間10分のところで下のフロアへ。彫刻は未履修につき顔の違いが全くといって良いほど分かりませんね。

ミイラの棺をじっくり見る余裕はなし。残念。

さいごに
この美術館には美術の教科書に載るレベルの画家の作品であれば、少なくとも1点は展示してあるのではないでしょうか。体感的に本館・新館を充分に見ようと思うのなら、おそらく2~3日は費やさなければいけないと感じました。無論、この美術館のためだけにサンクトペテルブルグを訪問するのはありだと思います。サンクトペテルブルグだけであれば、電子ビザだけでいけますし、北欧方面から飛行機でアクセス可能であったと記憶しています。
最後になりますが、Appleがこの美術館を使用した映像作品を作っているようなので紹介させていただきます。5時間近くあるのでながら見でもしつつ、美術館の雰囲気をお楽しみください。
それでは。